2025年度フラット35利用者調査で見る、注文住宅のお金の内訳
住宅金融支援機構が2026年7月に公開した2025年度の利用者調査(2025年4月〜2026年3月の買取承認・付保承認案件、借換えを除く35,553件)から、注文住宅に関わる数値を抜き出しました。フラット35利用者の平均であり、全体の住宅取得者の平均ではない点に注意してください。
情報の確認日:2026年10月12日
注文住宅と土地付注文住宅の比較
| 項目 | 注文住宅(土地は既に所有) | 土地付注文住宅 |
|---|---|---|
| 所要資金 | 4,262万円(前年度比+326万円) | 5,313万円(前年度比+306万円) |
| うち建設費 | 4,259.8万円 | 3,737.6万円 |
| うち土地取得費 | 2.3万円 | 1,575.3万円 |
| 手持金(所要資金に占める割合) | 839.8万円(19.7%) | 481.1万円(9.1%) |
| 融資金 | 3,247.9万円(76.2%) | 4,379.0万円(82.4%) |
| 世帯年収 | 719万円 | 742万円 |
| 年収倍率 | 6.9倍 | 7.8倍 |
| 住宅面積 | 118.4㎡ | 110.3㎡ |
| 敷地面積(中央値) | 254.7㎡ | 206.1㎡ |
| 利用者の平均年齢 | 47.8歳 | 40.1歳 |
| 総返済負担率 | 23.0% | 26.4% |
出典:2025年度フラット35利用者調査の概要PDF・調査結果PDF(注文住宅・土地付注文住宅のページ)。利用者全体の平均年齢は43.3歳、平均世帯年収は716万円でした。
本稿の計算
建設費を住宅面積で割ると、注文住宅は4,259.8万円÷118.4㎡≒36.0万円/㎡、土地付注文住宅は3,737.6万円÷110.3㎡≒33.9万円/㎡です。1坪=約3.306㎡で換算すると、それぞれ約119万円/坪・約112万円/坪になります。ここでの「建設費」は調査上の金額で、各社が広告する坪単価とは含まれる費目が一致しません(坪単価の比較)。
この数字の使い方
- 自社の見積が平均と比べて高い・安いではなく、建設費・土地・手持金の「配分」を比べる材料にする
- 土地付注文住宅は手持金の割合が9.1%と低く、融資率が高くなりやすい(フラット35は9割超で金利が上がる)
- 総返済負担率の平均(23.0%・26.4%)は、フラット35の基準(年収400万円以上で35%以下)よりかなり低い水準で組まれている
- 前年度から所要資金が300万円以上増えているため、過去の見積や広告の金額を使う場合は時点をそろえる
相談先・申込先の選び方
統計の平均値は、個々の世帯がいくら借りられるか・いくらで建てられるかを示すものではありません。本稿の数値は公的調査の引用と、その数値を使った計算に限っています。借入の可否は金融機関、建築費は複数社の同条件の見積で確認し、調査の定義(対象案件・集計方法)は住宅金融支援機構の公表資料で確認してください。
確認日:2026年10月12日。利用者調査の数値は調査年度の平均です。ここに書いた数字は確認日時点のものです。
費用と条件を分けて、ひとつずつ確かめよう。