フラット35は「融資率9割」と「借入期間20年」の境目で金利が変わる
フラット35は、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する、最長35年の全期間固定金利の住宅ローンです。借入金利は取扱金融機関ごとに異なり、資金を受け取る月の金利が適用されます。
情報の確認日:2026年10月12日
主なご利用条件(2026年4月1日現在)
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 年齢 | 申込時に満70歳未満(親子リレー返済は例外あり) |
| 総返済負担率 | 年収400万円未満は30%以下、400万円以上は35%以下(すべての借入れの年間返済額で計算) |
| 借入額 | 100万円以上1億2,000万円以下(1万円単位)。建設費または購入価額が上限 |
| 借入期間 | 15年以上(満60歳以上は10年以上)で、「80歳-申込時の年齢」と35年の短い方まで |
| 床面積 | 一戸建て等は50㎡以上。敷地面積の要件はなし |
| 技術基準 | 住宅金融支援機構の技術基準に適合すること(適合証明が必要) |
| 手数料 | 保証料・繰上返済手数料は不要。融資手数料・物件検査手数料・火災保険料・抵当権設定費用は借入者の負担 |
2026年10月の借入金利(新機構団信付き)
| 借入期間 | 融資率 | 金利の範囲 | 最も多い金利 |
|---|---|---|---|
| 21年以上35年以下 | 9割以下 | 年3.830%〜年5.840% | 年3.830% |
| 21年以上35年以下 | 9割超 | 年3.940%〜年5.950% | 年3.940% |
| 20年以下 | 9割以下 | 年3.510%〜年5.520% | 年3.510% |
| 20年以下 | 9割超 | 年3.620%〜年5.630% | 年3.620% |
デュエット(夫婦連生団信)は掲載金利に年0.18%、新3大疾病付機構団信は年0.24%が加わると案内されています。子育て世帯や長期優良住宅などで一定期間金利を下げる「金利引下げメニュー」(最大年1.0%)もあり、組み合わせはポイント表で決まります。
本稿の計算
融資率は、借入額を建設費(土地取得費を含む場合あり)で割った割合です。建設費4,000万円の場合:
- 借入3,600万円(融資率90%=9割以下):年3.830%・35年・元利均等で毎月約15万5,700円
- 借入3,700万円(融資率92.5%=9割超):年3.940%・35年で毎月約16万2,500円
借入を100万円増やすと、金利区分も変わるため月の返済は約6,800円増えます。自己資金を100万円多く入れられるなら、9割以下に収める効果も比べられます。金利は最も多い金利を使った仮定で、実際の金利は取扱金融機関で確認してください。
注文住宅ならではの注意点
- 資金を受け取る時期と、着工金・中間金など建物完成前の支払いをどう賄うか(つなぎ融資の有無と費用)を金融機関に確認する
- 技術基準への適合証明に必要な物件検査の手数料と日程を、見積と工程表に入れる
- 総返済負担率は他のローン(自動車・カードなど)も含めて計算される
- 金利は申込時ではなく資金受取時のものが適用される
相談先・申込先の選び方
フラット35の申込みは取扱金融機関で行い、金利・融資手数料・つなぎ融資の扱いは金融機関ごとに異なります。本稿は商品の条件を整理したもので、特定の金融機関や商品を勧めるものではありません。審査や借入可能額は金融機関で、制度の詳細は住宅金融支援機構の公式サイトで確認してください。家計全体の返済計画に不安がある場合は、勧誘を伴わない公的な相談窓口や、利害関係のない専門家に相談すると判断材料が増えます。
- 住宅金融支援機構:【フラット35】とは
- 住宅金融支援機構:【フラット35】ご利用条件
- 住宅金融支援機構:【フラット35】借入金利の推移・今月の金利
- 住宅金融支援機構:金利引下げメニュー
- 住宅金融支援機構:借入額から返済額を計算
確認日:2026年10月12日。フラット35の金利は資金受取月ごとに変わります。フラット35の条件は改定されることがあります。ここに書いた数字は確認日時点のものです。
費用と条件を分けて、ひとつずつ確かめよう。